2009年05月29日

バイオジェン・アイデック、「世界多発性硬化症の日」に参画 ~多発性硬化症を完治させる治療法の実現に向けた声明文を公表~

2009年5月27日 -米国バイオジェン・アイデック社(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、最高経営責任者:ジェームス・マレン、NASDAQ:BIIB)は、本 日、世界の多発性硬化症(MS:Multiple Sclerosis)*1関連組織と共に、このほど新たに制定された「世界MSの日(World MS Day)」に参画し、10ヵ国以上で行われる各種活動を支援していくことを発表しました。また、バイオジェン・アイデックは、MS治療の世界的リーダーと して、この慢性疾患を患う数百万人もの患者さんの治療水準を引き上げるという決意を新たにしました。

「世界MSの日」は、1) MSという疾患、各国のMS協会、MS患者、およびMSに関わる全ての人々に対する認知度を向上させること、2) 各国のMS関連組織、MS患者とMSに関わる全ての人々を結合し、拡大させ、融合させること、 さらには、3) MSに対する寄付活動を支援することを目的として制定されました。

バイオジェン・アイデックは、この「世界MSの日」を支援するために、世界中のMS関連組織と密接な連携を図りながら、さまざまな活動に参加した り、財政的援助を行っています。実際に、ノルウェーでMSに対する社会的偏見や認知度に関する調査活動の支援を行い、また、アルゼンチンでは、患者団体の イベント支援を行うなど、世界中の10を超える国や地域で「世界MSの日」に参画しています。また、関連組織や地域コミュニティとの連携を通じ、MSの認 識度を高め、またこの疾患と一生付き合っていかなければならない患者さんの生活の質の向上に焦点を当てながら、個々の地域の状況に適した支援活動を展開し ています。

米国MS協会(U.S. National MS Society)のジョン・リシャート博士(Dr. John Richert)は次のように述べています。「『世界MSの日』は、MSの根絶を目指し、日夜研究に取り組んでいる世界中の何千人もの研究者間の協力体制 を強め、さらにその結束を拡大する良い機会となるでしょう。献身的な研究者達によってこれまで成し遂げられてきた医学的進歩によって、根本的な治療法は未 だ確立し得ていないものの、今日、MSは、その大半は治療可能な疾患となっています。」

バイオジェン・アイデックでは、「MSの治療の成功」の定義を「MSの完治」に変更することを約束することによって、MSに関わる全ての人々に対し て、より優れた治療薬の開発に臨む会社経営方針を再確認します。神経科医であり、米国バイオジェン・アイデック社の神経研究開発担当上席副社長のアルフ レッド・サンドロック(Alfred Sandrock, MD, PhD)は、「世界MSの日」のための特別な声明文の中で、次のように述べています。「研究者、医療従事者、患者支援組織、MS患者、その家族や友人等の いずれであっても、我々は誰もが同じゴールに向かっているのです。すなわち、最終目標は、MSを完治できる治療法の実現です。」

また同氏は、「バイオジェン・アイデックでは、今後も、MSの診断から完治にいたるまで、科学的根拠に裏付けされた解決策を提供することによって、 画期的な治療薬や治療法の開発を目指してまいります。我々は、この疾患に対する解決策や治療法が一つだけでは十分でないことを認識しています。また、我々 だけでは最終目標である完治可能な治療法の実現を達成できないことも理解しています。だからこそ我々は、業界をはじめ、MSに関連する各協会や患者団体、 学術研究者、医師と看護師、およびMS患者と継続的に連携を図ってまいります。画期的な治療法と、患者さん、および医療従事者に対する比類のないサービス を提供するという実績を積み上げることにより、皆さまの期待にお応えしてまいります」と述べています。
なお、バイオジェン・アイデックが公表した声明文の全文(英語)は、www.biogen.comをご参照ください。

今日、バイオジェン・アイデックのMS治療薬は、世界90ヵ国で延べ17万5千人以上の患者さんに使用されています。同社は、世界で最も多く処方されている「アボネックス®(AVONEX®)」(一般名:インターフェロンβ-1a)、ならびにエラン社(Elan Corporation, plc、アイルランド)との提携により開発、販売されている「タイサブリ®(TYSABRI®)」*2(一般名:ナタリズマブ)の2種類を提供しています。なお、タイサブリは、MSの年間再発率を68%まで抑えることに成功した世界で初めての治療薬であり、また「MS治療の成功」の定義を書き直すことが期待される薬剤です。

*2 タイサブリは、2009年5月現在、日本では発売されておりません。海外における情報については、
www.tysabri.comwww.biogen.comwww.elan.com、をご覧ください。

バイオジェン・アイデックはまた、以下のような幅広いMS治療薬の開発に取り組んでいます。

BG-12:現在第3相臨床試験中の経口薬。
PEG‐インターフェロンβ-1a製剤:2009年7月までに第Ⅲ相臨床試験を開始する予定。
CDP-323:現在UCB Pharma, Inc.との共同で、第Ⅱ相臨床試験中の経口VLA4拮抗薬。
Daclizumab(ダクリズマブ):現在Facet Biotech Corporationとの共同で、第Ⅱ相臨床試験中。
抗LINGO-1抗体:損傷を受けたミエリンの修復を誘導できる可能性がある。非臨床試験中。
バイオジェン・アイデックは、MS治療薬の承認申請前の治験、および市販後の臨床試験において、現在世界60ヵ国で約7,500人の患者さんの協力を得ています。 

MS国際連盟(MSIF: Multiple Sclerosis International Federation)とそのメンバーである各国のMS協会、また世界中でMSに係わる活動に関わっている個人、グループ、および組織は、毎年5月の最終 水曜日を「世界MSの日」に制定しました。この世界規模のMSに対する取り組みとして、MSの治療、および最終的には完治させる治療に関する研究、患者さ んを支えるためのMS協会の組織力の強化、MSに関する情報の提供、およびMS患者の人権の擁護とそのキャンペーンが行われています。詳細についてはwww.worldmsday.orgをご参照ください。 

MSは若年成人に多く見られる中枢神経系の慢性 疾患です。現在、世界中で約200万人の患者さんがおり、日本では、約1万2,600人がMSとして登録されています。発症は男性よりも女性に多く、一般 的に20歳から50歳までの間に発症します。MSでは、中枢神経系の神経線維を保護するミエリンが損傷を受け、それによって脳から身体への神経伝達が妨げ られます。症状としては、視覚障害、運動麻痺、歩行障害、バランスの喪失、感覚鈍麻、排尿障害などがあります。 

アボネックスは再発型MSに対して世界中で最も 多く処方されている薬剤であり、日本をはじめ、90ヵ国以上で13万5千人を超える患者さんに処方されています。米国では1996年に、身体障害の進行を 遅らせ、再発を減らすことを目的とした再発型多発性硬化症の治療薬として発売されました。その後、欧州でも発売され、日本では2006年に発売されていま す。また、「初めて臨床症状の出現を経験し、未だ再発は無い非常に早期の状態にあり、脳MRIでMSに特徴的な病巣が確認されることでMSが疑われる患者 さん」に対して承認された治療薬としては、アボネックスが初めてのものです。この適応症は、欧州では2002年、米国では2003年に承認されています。
最もよくみられる副作用は、筋肉痛、発熱、疲労感、頭痛、寒気、吐き気、嘔吐、痛み、無力症等のインフルエンザ様症状です。
アボネックスは、うつ病などの気分障害がある患者さんや、発作性疾患のある患者さんには、慎重に投与する必要があります。また、妊娠している女性には使え ません。心臓病のある患者さんでは、注意深くモニタリングする必要があります。肝障害の徴候がないか、モニタリングする必要もあります。アボネックスによ る治療中は、定期的に血液生化学検査と血液検査を行うことが推奨されています。アナフィラキシーの事例が報告されたことはほとんどありません。
処方情報の詳細については、下記の「アボネックス インフォメーション」をご参照ください。
www.biogen.jp/product/avonex/top.html 

米国バイオジェン・アイデック社(Biogen Idec, Inc.、NASDAQ: BIIB))は、未だ有効な治療法がなく医療ニーズが存在する治療分野において、新たな治療の基準を創出しています。1978年に米国で創立されたバイオ ジェン・アイデック社は、革新的な治療薬の研究、開発、製造、および販売の世界的リーダーです。同社は、リンパ腫、MS、関節リウマチなどの治療薬を主力 製品とし、世界90ヵ国以上において、それらの治療に貢献しています。
米国バイオジェン・アイデック社:www.biogen.com

バイオジェン・アイデック・ジャパン株式会社は、米国バイオジェン・アイデック社の日本法人であり、2000年に設立され、MS治療薬の「アボネックス」を販売しています。
バイオジェン・アイデック・ジャパン株式会社:www.biogen.jp 

このプレスリリースの内容には、我々の研究開発 パイプライン進展やその時期についての将来予測(いわゆる見通し)に関する記述が含まれています。それは、製品を上市することの不確実性、有害事象の発 現、競合状況、他者との協力関係、人的資源の確保、知的財産権の保護とそのコスト、製品の瑕疵に関するクレーム、その他のリスクなど、さまざまな不確定要 素やリスクに依存するものであり、実際の業績との間に大きな相違が生じることがあります。また、これらの要因には、Form 10-K、およびForm 10-Q年次決算報告書の“1.Aリスク要因”の項や、米国の証券取引委員会に申請した報告書に記載されているものも含まれます。これらの将来予測に関す る記述は報道発表をした時点での内容であり、新しい情報、将来の出来事またはその他の事項の如何によらず、将来の予測に関する記述を公式に更新する義務を 負いません。

その他のプレスリリース

  • 2009年11月09日プレスリリース 「アボネックス® 筋注用シリンジ30μg」 日本での発売から3年 ~ ルアーロック型シリンジへ切り替え シリンジと注射針の接合部を改良 ~
  • 2009年09月01日プレスリリース 「多発性硬化症治療薬の製造販売後臨床試験」の登録期間が終了しました。
  • 2009年08月20日プレスリリース 「アボネックス® 筋注用シリンジ30μg」 多発性硬化症治療の新たな選択肢として支持を拡大 ~使用患者数が1000例に達する~
  • 2009年04月30日米国でのプレスリリース 10年間の追跡調査の結果、早期多発性硬化症の患者さんにアボネックス(AVONEX®)を投与することにより、長期間に渡って治療ベネフィットがあることが判明
  • 2009年04月25日米国でのプレスリリース バイオジェン・アイデック社が第61回米国神経学会年次総会で先進的な多発性硬化症フランチャイズと製品パイプラインを紹介