2016年01月7日

本資料は、米バイオジェン社が 2015年12月8日午前7時(現地時間)に発表したプレスリリースの日本語訳を参考資料として発表させていただくものです。よって必ずしも日本の状況を反映したものでないことをご了承ください。内容につきましては原本である英文が優先します。

ELOCTATE®およびALPROLIX®が血友病Aおよび血友病B患者における 標的関節への出血のコントロールに有用となりうる新たなデータ

フロリダ州オーランド発―― ELOCTATE®[抗血友病因子(遺伝子組換え型)Fc融合タンパク質](欧州ではELOCTA®として販売)およびALPROLIX®[第IX因子(遺伝子組換え型)Fc融合タンパク質]により、重症血友病Aおよび血友病Bの患者さんの標的関節への出血を効果的にコントロールし、年間出血率(ABR)を低値に維持できる可能性があることが新たな研究データから示されました。このデータは、Biogen(NASDAQ:BIIB)およびSwedish Orphan Biovitrum AB(publ)(Sobi)(STO:SOBI)が、フロリダ州オーランドで開催された第57回米国血液学会(ASH)年次総会にて報告し、定期補充投与間隔を延長できるELOCTATEおよびALPROLIXの有用性が改めて強調されました。

米国Biogenメディカル本部本部長 Kate Dawson M.D.は次のように述べています。「はじめての半減期延長製剤として、ELOCTATEおよびALPROLIXは、関節内出血および全体年間出血の頻度を低く抑えることがわかりました。出血頻度の低減は、それぞれの血友病性関節症の発現の低減にもつながり、血友病Aおよび血友病B患者さんに対する臨床的有用性が再確認されました。」

重症血友病Aおよび血友病B患者さんでは、関節への出血が多く生じます。同じ関節部位に繰り返し出血が生じた場合(いわゆる標的関節)、多くは関節部の進行性悪化を特徴とする慢性関節疾患の症状を引き起こします1) 。今回の事後解析の目的は、標的関節への1回以上の出血歴のある[主要関節(膝、肘、顎など)に3ヵ月(血友病B)または6ヵ月(血友病A)に出血が3回以上発生する場合]試験参加患者さんを対象に試験期間中の出血事象の発生率を評価し、さらにELOCTATEおよびALPROLIXの投与量を検討しました。2) ,3)

Sobi 開発シニア部長兼メディカルオフィサー Birgitte Volck, M.D., Ph.D.は、「標的関節内への出血を認める患者さんにおいてELOCTATEおよびALPROLIXの効果が認識されたことによって、実臨床における両製剤の有益性についてもさらに深い知見が得られます」と述べています。さらに、「確実な臨床データおよび現時点で半減期延長製剤として最も長期間の実臨床経験に加え、今回の事後解析から新たに得られた結果より、出血の管理やコントロールにおける半減期延長製剤の有用性が浮き彫りにされました」とも語っています。

解析結果は、各療法の標的関節内出血を抑制する可能性を強調
今回のASPIRE(第3相ピボタル試験であるA-LONGおよびKids A-LONG試験の進行中の継続投与試験)事後解析では、血友病A患者さんにELOCTATEを定期補充投与すると、試験期間中の全体関節および標的関節での年間出血率(ABR)が試験前よりも低くなることが明らかとなりました。ASPIRE事後解析データによると、毎週の定期補充投与群、個別の定期補充投与群および改変した定期補充投与群(それぞれn=26、n=82、n=12)のうち、成人および青年期の患者さんのほぼ半数は標的関節に出血が認められませんでした(それぞれ、42.3%、47.6%および41.7%)。小児患者さんでは、個別の定期補充投与群(n=13)のうち53.8%で標的関節に出血が認められませんでした。ELOCTATE投与群の成人および青年期患者さんでは、ほぼすべての標的関節(97.4%)で追跡期間中に出血症状が回復したことから、同製剤による療法は、荷重関節および非荷重関節での標的関節内出血の予防にも同等に効果的であることが示唆されました。ASPIRE試験のベースライン時に標的関節が認められた患者さんの投与間隔の中央値は、A-LONGおよびKids A-LONG試験の全被験者集団と同程度でした。2)

B-LONG(第3相ピボタル試験)の事後解析によると、ALPROLIXの定期補充投与を受けた血友病B患者さんでは、同剤が全体および標的関節内での出血頻度を抑制するうえで効果的であることが明らかとなりました。この解析では、毎週の定期補充投与群(n=35)の48.6%および個別の投与間隔による定期補充投与群(n=8)の37.5%において、B-LONG試験終了時点で標的関節内出血が認められませんでした。全体として、試験参加者の標的関節、自然発生性の標的関節および外相性の標的関節のABR中央値は、毎週の定期補充投与群(それぞれ1.03、0.00および0.00)および個別の投与間隔による定期補充投与群(それぞれ2.20、2.20および0.00)において低値にありました。このほか、B-LONG試験の標的関節を有する患者群(n=43)では、試験期間中の投与間隔の中央値が、試験前の従来の抗凝固因子療法での投与間隔の場合に比べて延長したことから(毎週定期補充投与群6.98日および個別間隔による定期補充投与群10.25日)、定期補充投与レジメンの延長によって標的関節内出血を効果的に管理およびコントロールできることが示唆されました。3)

血友病Aおよび血友病Bについて

血友病は稀な遺伝性疾患で、人体の血液凝固機能に異常が生じます。血友病Aは毎年男子出生数の5,000人に約1人の割合で発症し、女性に発症するのは極めて稀です。血友病Bは毎年男子出生数の25,000人に約1人の割合で発症し、女性に発症するのは極めて稀です。全世界の血友病罹患者数は40万人以上と推定されています。血友病Aは第VIII因子の凝固活性の実質的な低下または欠如が原因であり、血友病Bは第IX因子の凝固活性の低下または欠如が原因となります。第VIII因子および第IX因子は正常な血液凝固に必要とされます。
血友病Aおよび血友病B患者は出血が長引くことがあり、それに伴い疼痛、不可逆性の関節障害、ならびに致命的な出血を引き起こす恐れがあります。第VIIIまたは第IX因子の定期補充投与により、出血のコントロールに必要な欠損凝固因子を一時的に補充し、新たな出血を予防することができます。4)  米国血友病協会の医学及び科学諮問委員会は、重度血友病Aまたは血友病Bの患者さんにとって最適な治療法として定期補充投与を推奨しています。5)

ELOCTATE / ELOCTAについて

ELOCTATE®[抗血友病因子(遺伝子組換え型)、Fc融合タンパク質]は、最初の遺伝子組換え血液凝固第VIII因子療法で、体内で長時間作用する製剤であり、米国、カナダ、オーストラリア、日本で承認されています。EUでは、ELOCTA®の商品名にて最近承認を受け、販売が開始されました。米国では、血友病Aを有する成人・小児患者における出血の調節と予防、周術期(手術の)管理、および定期補充療法が適応となります。ELOCTATEは、フォンウィルブランド病と呼ばれる出血性疾患の治療には適応となりません。ELOCTATEは、ヒト免疫グロブリンGサブクラス1、すなわちIgG1(体内に一般に認められるタンパク質)のFc領域にBドメイン欠損第VIII因子を融合させることにより開発されました。こうした融合により、自然発生経路の活用が可能となり、ELOCTATEが体内に残留する時間を延長できると考えられます。
登録性のA-LONG試験で報告された主な副作用(1%以上の発現率)は、関節痛および倦怠感(全身の不快感)でした。安全性に関する重要な情報および米国における添付文書の完全版は、www.ELOCTATE.comを参照してください。

ALPROLIXについて

ALPROLIX®[血液凝固第IX因子(遺伝子組換え型)、Fc融合タンパク質]は、最初の組換え型血液凝固因子療法で、体内で長時間作用する製剤であり、米国、カナダ、オーストラリア、日本で承認されています。米国では、血友病Bの成人・小児患者さんでの出血症状のコントロールと予防、周術期(手術の)管理および定期補充療法が適応となります。なお、ALPROLIXには、インヒビターを有する患者さんを対象とする免疫耐性導入療法の適応はなく、重篤なアレルギー反応の既往歴のある患者さんには使用すべきではありません。ALPROLIXは、ヒト免疫グロブリンGサブクラス1、すなわちIgG1のFc領域に第IX因子を融合させることにより開発されました。こうした融合により、自然発生経路の活用が可能となり、ALPROLIXが体内に残留する時間を延長できると考えられます。
登録制のB-LONG試験で報告された主な副作用(1%以上の発現率)は、頭痛および口腔異常感症(口腔内の異常感覚)でした。安全性に関するその他の重要な情報および米国における添付文書の完全版は、www.ALPROLIX.comを参照してください。

1) Hemophilia Federation of America. Joint Damage. http://www.hemophiliafed.org/bleedingdisorders/complications/joint-damage/ (2015年11月にアクセス)
2) Kerlin, BA, et al. (Dec 2015). Long-term Efficacy of rFVIIIFc Prophylaxis in Pediatric, Adolescent, and Adult Subjects With Target Joints and Severe Hemophilia A . Poster session presented at the American Society of Hematology (ASH) Annual Meeting and Exposition in Orlando.
3) Shapiro, AD, et al. (Dec 2015). Analysis of Target Joint Bleeding With Prophylactic Use of Recombinant Factor IX Fc Fusion Protein in Patients With Severe Hemophilia B. Poster session presented at the American Society of Hematology (ASH) Annual Meeting and Exposition in Orlando.
4) Hemophilia Federation of America. What is Hemophilia? Available at: http://www.hemophiliafed.org/bleedingdisorders/hemophilia/treatment/ (2015年11月にアクセス)
5) Hemophilia Federation of America. MASAC Recommendation Concerning Prophylaxis. Available at: https://www.hemophilia.org/Researchers-Healthcare-Providers/Medical-and-Scientific-Advisory-Council-MASAC/MASACRecommendations/MASAC-Recommendation-Concerning-Prophylaxis (2015年11月にアクセス)

BIOGENについて
最先端の科学と医学を通じて、Biogenは神経変性疾患、血液疾患、自己免疫疾患の革新的な治療法の発見および開発を行い、世界中の患者様に提供します。1978年に設立されたBiogenは、世界で最も長い歴史のある独立したバイオテクノロジー企業の一つであり、多発性硬化症と血友病の治療法における先進性と革新性で世界中の患者様に貢献しています。製品ラベル、プレスリリース、同社に関するその他の情報については、https://www.biogen.com およびTwitterをご覧ください。

SOBIについて
Sobiは希少疾患に特化した国際的な医療会社です。患者様の生活を向上させる革新的な治療とサービスを開発し、提供することを使命としています。製品ラインナップは主に血友病、炎症および遺伝性疾患を対象としています。また、欧米、中東、北アフリカおよびロシアの提携会社の希少特定疾患用製剤を販売しています。Sobiはバイオテクノロジー分野のパイオニアであり、タンパク質生化学およびバイオ医薬品製造において世界クラスの能力を有しています。2014年のSobiの収益は26億スウェーデンクローナ(3.8億米ドル)、従業員数は約600人でした。株式(STO:SOBI)はNASDAQ OMXストックホルムに上場しています。詳細はwww.sobi.comをご覧ください。
 


その他のプレスリリース

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  • 2016年09月29日バイオジェンが脊髄性筋萎縮症の治療薬候補ヌシネルセンの段階的申請方式でのFDAへの承認申請を完了
  • 2016年09月08日バイオジェン・ジャパン:日本法人も分社・新会社設立
  • 2016年09月05日バイオジェンが開発中のアルツハイマー病治療薬aducanumabがFDAの優先承認審査制度に指定