2016年05月11日

本資料は、米バイオジェン社が 2016年5月3日午前7時(現地時間)に発表したプレスリリースの日本語訳を参考資料として発表させていただくものです。よって必ずしも日本の状況を反映したものでないことをご了承ください。内容につきましては原本である英文が優先します。

バイオジェンが血友病事業の分離独立を発表。新会社は血友病AおよびBの治療にさらに貢献することを目指す

バイオジェンは神経変性疾患の画期的な治療開発に注力

マサチューセッツ州ケンブリッジ 2016年5月3日 - バイオジェンは血友病事業を独立した新たな上場企業として分離することを発表しました。これにより、それぞれが専門疾患領域に特化した会社となることで、専門疾患領域に注力し現在ならびに将来の価値を増進することを戦略的目標としています。

バイオジェンの最高経営責任者(CEO)であるジョージ・スキャンゴス(Ph.D)は次のように話しています。「新会社は、優れたサイエンスを基盤に、血友病患者さんの治療法を継続的に改善し続けることを使命と考え、血友病の革新的治療の発見、開発により、血友病治療製剤のリーダーになると考えています。また、当社の血友病事業は今後も拡大展開し続け、好調な業績を維持できると考えています。ELOCTATE®(本邦での製品名:イロクテイト®)とALPROLIX®(同:オルプロリクス®)は血友病患者さんに確かな価値を提供するとともに、市場シェアを拡大し続けています。この有望で活気あふれる事業の潜在力を最大限に発揮するためには、血友病患者さんに治療法を提供することに専念した経営陣による独立した事業展開が必要と判断しました」。

「バイオジェンにおける私たちのミッションは不変です。製薬企業の歴史において、バイオテクノロジー企業のひとつとして与えうる最大のインパクトを患者さんに提供することです」、とジョージ・スキャンゴスは続けます。「バイオジェンは神経変性、神経筋障害、神経障害性疼痛および眼科適応症などの神経細胞学的病因による疾患に苦しむ多くの人々の生活と人生を大きく変えようとしています。神経科学と神経学における私たちの知識は非常に深いものです。この領域の疾患の多くの生物学的基礎が明らかになりつつあり、私たちは非常に有利な立場にあります。今まさにこのミッションを実行に移そうとしており、有効な治療選択肢がないに等しい深刻な神経変性疾患の患者さんに対する治療薬の開発にさらにフォーカスを絞りこみます。これによって、多発性硬化症、脊髄性筋委縮症(SMA)、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、筋委縮性側索硬化症(ALS)、神経障害性疼痛に対する画期的な治療薬の開発をさらに加速します」。

新会社の名称については追って発表いたしますが、新会社では既存製品ELOCTATE®とALPROLIX®の販売を含め、血友病AおよびBそれぞれの治療薬の探索研究、開発に特化します。新会社はバイオジェンとSwedish Orphan Biovitrum AB (publ)(Sobi)とで合意された、ELOCTATE®とALPROLIX®の開発、販売に関する提携契約を継承する予定です。ELOCTATE®とALPROLIX®の売上は、昨年4月から2016年3月末日までの1年間に6億4,000万ドルに達しています。

新会社は、XTENテクノロジーを駆使した長時間作用型の治療薬を2017年上半期には臨床試験を開始する予定であり、また、二重特異性抗体や血友病関連の遺伝子治療プログラムの開発を加速する予定です。また新会社はELOCTATE®について、インヒビターを有する血友病患者さんに対し、免疫寛容に速やかに誘導する可能性を示唆した早期試験データを確認するための新たな臨床試験を実施する予定です。

バイオジェンはELOCTATE®とALPROLIX®という製品を軸とする今回の血友病事業の分離独立は、スリムで利益を出せる2つの会社を創り、下記を実現できると信じています。

  • それぞれ中核となる既存の治療薬とパイプラインにある開発品に注力し、戦略的優先課題を絞り込んで追求する。
  • それぞれ独立した資産分配戦略と資産構造を活用し、長期戦略目標に沿ったさらなる事業効率改善を達成する。
  • それぞれの疾患領域において急速に変遷する開発環境やグローバルレベルでの機会により迅速に対応する。


今回の分離独立は、投資家に対しても、両社それぞれが財務ならびにオペレーション構造の透明性を促進するもので、それぞれの戦略が理解しやすくなります。専任の有能なマネジメントチームによる独立した2社を創ることで、それぞれが長期的な価値を生み出すための基盤が築けるとバイオジェンは考えています。

バイオジェンの現医薬品事業&テクノロジー部門のエグゼクティブ・バイスプレジデントであるジョン G. コックスが新会社のCEOに就任します。コックスは2003年にバイオジェンに入社し、テクニカル・オペレーション・シニアバイスプレジデント、グローバル製造部門のシニアバイスプレジデント、製造部門バイスプレジデントならびにノースカロライナ州にあるバイオジェンのリサーチトライアングルパークのバイオジェン事業所長など、いくつかのシニアエグゼクティブのポジションを歴任しました。バイオジェンに入社後は、コックスは血友病事業に密接に関与しており、ELOCTATE®とALPROLIX®の製造に5年、これら製品の上市準備に2年関わっていました。直近では、コックスは暫定的にコマーシャル部門の責任者を兼任していました。

コックスは次のように話しています。「バイオジェンがELOCTATE®とALPROLIX®を発売した2014年当時、これらはほぼ20年ぶりに血友病患者さんの治療を大きく前進させた新薬でした。この実績をベースに、血友病ならびに将来の画期的な治療法開発に情熱をもつマネジメントチームを率いることに非常に喜びを感じています。血友病に特化したチームにより、血友病治療を変革できる可能性があると確信しています」。

新会社の本社はボストン地域になる予定です。新会社はELOCTATE®とALPROLIX®について、北米ならびに主要な世界市場(欧州・北アフリカ・ロシア・中東の特定の国を除く)における販売権を所有します。バイオジェンは一定期間、移行のための支援を新会社に提供します。また、ELOCTATE®とALPROLIX®の製造移行の準備が整うまで今後3~5年程度の十分な期間、製造を継続する予定です。新会社の経営陣と取締役は追って発表いたします。

バイオジェンの取締役会は、経営陣が血友病事業を分離する計画を承認しました。本分離独立は以下の一定条件が満たされれば、2016年末または2017年初には完了する予定です。
バイオジェンの取締役会の最終承認
本取引の非課税扱いに対する好意的な回答の受領
SECに提出するForm10登録ステートメントが有効であること

本分離独立は、米国連邦所得税非課税を目的とする取引において、新上場会社の株式をバイオジェン株主に配分することを通じて完了する予定です。

バイオジェンについて
最先端の科学と医学を通じて、バイオジェンは神経変性疾患、血液疾患、自己免疫疾患の革新的な治療法の発見および開発を行い、世界中の患者様に提供します。1978年に設立されたバイオジェンは、世界で最も長い歴史のある独立したバイオテクノロジー企業の一つであり、多発性硬化症と血友病の治療法における先進性と革新性で世界中の患者さんに貢献しています。製品ラベル、プレスリリース、同社に関するその他の情報については、https://www.biogen.com およびTwitterをご覧ください。

報道関係者お問合せ先

バイオジェン・ジャパン株式会社
コーポレート・アフェアーズ本部
本部長  島田 秀孝
TEL: 03-3275-1677  
Email: Japan-PA@biogen.com

広報部長 三井 貴子
TEL: 03-3275-1745
Email: Japan-PA@biogen.com
携帯070-1501-4315

その他のプレスリリース

  • 2016年11月10日バイオジェンとIONIS社:ヌシネルセンが遅発型脊髄性筋萎縮症に対する第III相CHERISH試験の中間解析で主要評価項目を達成
  • 2016年10月13日脊髄性筋萎縮症の治療薬候補ヌシネルセンの有効性の可能性を裏付けるデータを国際筋研究会議で発表
  • 2016年09月29日バイオジェンが脊髄性筋萎縮症の治療薬候補ヌシネルセンの段階的申請方式でのFDAへの承認申請を完了
  • 2016年09月08日バイオジェン・ジャパン:日本法人も分社・新会社設立
  • 2016年09月05日バイオジェンが開発中のアルツハイマー病治療薬aducanumabがFDAの優先承認審査制度に指定