本資料は、米バイオジェン社が 2021年9月16日(現地時間)に発表したプレスリリースの日本語訳として発表させていただくものです。内容につきましては原本である英文が優先します。

 

バイオジェン、小径線維ニューロパチーを対象とした臨床第II相CONVEY試験のポジティブなトップライン結果を発表

Vixotrigineは、開発中の非オピオイドの疼痛治療薬候補で、慢性の痛みを伴うニューロパチー患者さんの大きなアンメットメディカルニーズに応える可能性を示唆

米マサチューセッツ州ケンブリッジ、2021年9月16日- バイオジェン(NASDAQ略称BIIB)は、小径線維ニューロパチー(SFN)を対象に開発中の非オピオイドの経口疼痛治療薬候補 vixotrigine (BIIB074) の臨床第II相CONVEY試験のポジティブなトップライン結果を発表しました。

CONVEY試験の1日2回200 mg投与群は、二重盲検期間の12週までの平均日常疼痛(ADP)スコアの平均のベースラインからの変化量という主要評価項目を達成しました。本試験では、登録された全被験者が二重盲検期間に先立つオープンラベル期間に、より高用量(1日2回350 mg)を投与されました。1日2回350 mg投与群は主要評価項目を達成しなかったものの、12週で試験開始時からの被験者の自己申告による全体的な改善を示す重要な指標、PGIC (Patient Global Impression of Change:患者の全般的な変化)で統計学的有意性を示しました。Vixotrigineの開発プログラムからのデータは全体として、今後の臨床第III相試験における試験投与量の判断情報を提供してくれます。慢性の神経因性疼痛に苦しむ患者さんには、非オピオイドの治療薬に対する大きなアンメットニーズが存在します。

小径線維ニューロパチーは、多くの場合手足から始まる激しい疼痛が特徴です。疼痛の症状は、焼けるような、電撃的な、あるいはチクチクするような痛みと表現されます。疼痛は通常であれば痛みを誘発しない要因で起きることがあり(異痛・アロディニア)、痛みを起こす刺激要因はその激しさを増すこともあります(痛覚過敏)。症状は夜間や休息時に悪化する傾向があり、QOL(生活の質)全体に大きな影響をもたらすことがあります。

バイオジェンのシニアバイスプレジデントで治療薬開発ユニットのトップを務めるキャスリン・ドーソン医師は次のように述べています。「特に慢性の痛みを伴うニューロパチーについて、さらなる治療薬への大きなアンメットメディカルニーズがある中、私たちはCONVEY試験の全体的な結果に勇気づけられています。本試験にご貢献くださり、小径線維ニューロパチーによる慢性の神経因性疼痛の患者さんへの非オピオイドの治療選択肢としてvixotrigineを評価する機会を提供してくださった、全ての被験者や治験責任医師、そして試験に関わったスタッフの皆様に感謝しています」。 

CONVEY試験のトップライン結果について
CONVEY試験は、臨床第II相プラセボ対照二重盲検強化組み入れ無作為化治療中止試験で、特発性または糖尿病関連の小径線維ニューロパチーと確定した被験者の疼痛治療を対象として、vixotrigineの有効性と安全性を評価しました。各用量のvixotrigine群をプラセボ群と比較する統計学的検定は、多重性調整を行わず10%の有意水準で事前に規定されました。

1日2回のvixotrigine 200 mg投与群は12週での平均日常疼痛(ADP)スコアでプラセボ群に対して統計学的有意な減少を示しました (p=0.0501)。治療効果は糖尿病を有する被験者のサブグループ解析で認められましたが、より少人数の特発性SFNのサブグループでは明らかではありませんでした。200 mg群はまた、12週における最低日常疼痛スコアの平均値で、プラセボ群に対して統計学的有意な改善を示しました(p=0.0455)。プラセボ群に対する200 mg群の数的優位は、12週で平均日常疼痛(ADP)スコアが2ポイント以上改善した被験者の割合およびADPスコアが30%以上減少した被験者の割合を含む、追加の副次的評価項目で観察されましたが、これらは統計学的有意性を満たしませんでした。

1日2回のvixotrigine 350 mg投与群は12週でのADPスコアの平均変化量の主要評価項目を達成しませんでした。しかし、vixotrigine 350 mgによる治療は、PGIC(Patient Global Impression of Change: 患者の全般的な変化)に関する質問票を使用した調査で、ベースラインと比較して「非常に大きく改善」または「大きく改善」と回答した被験者の割合で統計学的有意な増加を示しました (p=0.0580)。さらに、プラセボ群に対する350 mg群の数的優位は、12週で平均日常疼痛(ADP)スコアが2ポイント以上改善した被験者の割合およびADPスコアが30%以上減少した被験者の割合を含む、いくつかの副次的評価項目で観察されましたが、これらは統計学的有意性を満たしませんでした。

Vixotrigineの2つの用量はいずれも概して良好な忍容性を示し、安全性プロファイルはvixotrigineの以前の試験と一貫しており、乱用の可能性を示すエビデンスはありませんでした。オープンラベル期間でよく見られた有害事象(発生率2.5%以上)は、ふらつき、頭痛、眩暈、吐き気でした。被験者の5.3%が有害事象によりオープンラベル期間中に試験を中止しました。本試験全体を通じて有害事象の重症度は大部分が軽度または中等度でした。

バイオジェンはCONVEY試験のデータをさらに評価し、臨床第I相試験を完了してvixotrigine開発の次のステップの参考にする予定です。さらに、CONVEY試験の詳細な結果を今後の学会等で発表します。

Vixotrigine (BIIB074)について
Vixotrigine (BIIB074)は、開発中の末梢神経および中枢神経に作用する経口投与の電位および頻度依存性の電位依存性ナトリウムチャネル阻害薬です。ナトリウムチャネルは、組織の損傷に対応して痛みを感じるニューロンおよび脊髄内や脳内の疼痛伝達経路内を含む、神経パルスの伝達に重要な役割を果たします。

CONVEY試験(NCT03339336)について
CONVEY試験は、臨床第II相プラセボ対照二重盲検強化組み入れ無作為化治療中止試験で、特発性または糖尿病関連の小径線維ニューロパチーと確定した被験者の疼痛治療を対象として、vixotrigine (BIIB074)の有効性と安全性を評価するために265名の患者様を組み入れました。4週間のオープンラベルでの開始期間の後、vixotrigineが奏効した123名の被験者が、本試験の二重盲検期間にvixotrigine 200 mg群または350 mg群またはプラセボ群に無作為に割り付けられ、12週間にわたり1日2回の投与を受けました。

本試験の主要評価項目は、二重盲検期間の12週までの、11点満点の数的評価スケールにおける平均日常疼痛スコアのベースラインからの変化量です。本試験の副次的な評価項目は、vixotrigineの治療を受けた被験者における、最も酷い疼痛への効果、神経因性疼痛の質、疼痛による睡眠障害、被験者自身の全体的印象、頓服治療薬の使用、およびSFNの症状の変化で、これはSFNの被験者に対するvixotrigineの安全性と忍容性を研究すること、そしてSFNの被験者におけるvixotrigineの薬物動態を明らかにすることを目的としています。CONVEY試験に関するより詳細な情報は、https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03339336をご覧ください。

小径線維ニューロパチー(SFN)について
小径線維ニューロパチー(SFN)は、疼痛を引き起こすものを含む小径知覚線維の変性を特徴とする末梢性ニューロパチーの1種です。SFNは特発性のものや、糖尿病、免疫介在性疾患、感染症等の疾患、あるいは毒物に関連するものがあり、複数の感覚および自律神経系の症状を伴うこともあります。糖尿病および耐糖能障害はSFNの最も一般的な原因です。大部分の患者様にとってSFNは特発性で病因は特定できません。特にこのタイプの神経因性疼痛を適用とする治療薬およびその他の疼痛治療薬もないことから、新規の有効かつ安全な治療薬に対して非常に大きなアンメットメディカルニーズが存在します。

バイオジェンについて
神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経系疾患、神経変性疾患の革新的な治療法の発見および開発を行い、その成果を世界中の患者さんに提供しています。1978年にチャールズ・ワイスマン、ハインツ・シェイラー、ケネス・マレー、ノーベル賞受賞者であるウォルター・ギルバートとフィリップ・シャープにより設立されたバイオジェンは、世界で歴史のあるバイオテクノロジー企業であり、多発性硬化症の領域をリードする製品ポートフォリオを持ち、脊髄性筋萎縮症の最初の治療薬を製品化いたしました。また、多発性硬化症および神経免疫疾患、アルツハイマー病および認知症、神経筋障害、運動障害、眼疾患、神経精神疾患、免疫疾患、急性神経疾患および疼痛といった神経領域の研究においても最先端の活動を展開しています。
バイオジェンに関する情報については、https://www.biogen.com/ およびSNS媒体TwitterLinkedInFacebookYouTubeをご覧ください。

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