2018年03月16日

本資料は、米バイオジェン社が 2018年3月12日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語訳として発表させていただくものです。よって必ずしも日本の状況を反映したものでないことをご了承ください。内容につきましては原本である英文が優先します。

バイオジェンがファイザーから第IIb相試験準備中の化合物を導入
統合失調症に伴う認知障害の治療薬候補

•PF-04958242は神経伝達を促進するよう設計されたAMPA型グルタミン酸受容体(以下、AMPA受容体)増強薬

•バイオジェンは前払い一時金7,500万ドルに加え、最大5億1,500万ドルのマイルストンとロイヤルティを支払う予定

•これによりバイオジェンが戦略的な新興成長領域と定める神経精神医学分野での最初のプログラムとなる。

 

米マサチューセッツ州ケンブリッジ2018年3月12日-バイオジェン(NASDAQ略号BIIB)は、ファイザー社(ニューヨーク証券取引所略号PFE)から「PF-04958242」を導入することで合意したことを発表しました。PF-04958242は、ファースト・イン・クラスの第Ⅱb相試験準備中の統合失調症に伴う認知障害(CIAS)を治療するためのAMPA受容体増強薬です。この導入により前払い一時金7,500万ドルに加え、追加的な開発と製品化に向けたマイルストン達成状況に応じて最大5億1,500万ドルを支払います。そして、売上の数パーセントから10数パーセントの間で段階的に設定されているロイヤルティが伴います。

AMPA受容体は中枢神経系における速い興奮性シナプス伝達を媒介します。この伝達プロセスは、統合失調症に代表される数々の神経精神疾患において異常をきたしていると言われています。

PF-04958242 は以前、第Ib相試験において容認可能な安全性プロファイルと認知機能の複数のドメインで治療効果の傾向を示しました。バイオジェンは、第IIb相試験を2018年度下半期に開始する予定です。

バイオジェンのミシェル・ヴォナッソス最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「ニューロサイエンス領域のパイオニアとして、バイオジェンはCIASなど治療選択肢が皆無に等しい重篤な疾患に対する新たな治療法の探索を続けていきます。患者さんが明らかにアンメットニーズを抱えており、かつバイオジェンが科学的専門知識をこの分野に適用する能力があることを勘案すると、PF-04958242という化合物の開発を進め、神経精神医学など新興成長分野を含む当社のニューロサイエンス・パイプラインをさらに拡大する絶好の機会と考えています」。

全世界で2千万人以上の人々が統合失調症に罹患しており、その大半が、程度の差こそあれ、統合失調症に伴う認知機能障害の影響を受けていると推定されています。統合失調症を効果的に治療しようとする場合の最大のアンメットニーズが認知機能障害だとする認識が強くなってきています。

バイオジェンの研究開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるマイケル・エーラーズは次のように述べています。「認知機能が損なわれると、現実世界を理解する能力が失われます。私たちが日常生活で当たり前だと考えている情報処理、計画や記憶などが全て困難になり機能しなくなります。認知機能は統合失調症を含めた複数の神経精神疾患において損なわれることがあります。統合失調症の患者さんにおける認知機能の損傷の程度こそが、日常生活機能の強力な予測因子となるのです。私たちは、このような重篤な疾患に対する治療薬となりうるPF-04958242の開発を急がねばならないと考えています」。

今回の導入は、米国で1976年に制定されたハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法が適用される待機期間が満了しているかどうかなど慣例的な審査の対象となります。

バイオジェンは、この契約が2018年度下半期に完了するものと予想しています。

 

バイオジェンについて

神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経学的疾患、神経変性疾患の革新的な治療法の発見および開発を行い、世界中の患者さんに提供しています。1978年にチャールズ・ワイスマン、ノーベル賞受賞者であるウォルター・ギルバートと フィリップ・シャープにより設立されたバイオジェンは、世界で最も歴史のあるバイオテクノロジー企業であり、多発性硬化症の領域をリードする製品ポートフォリオを持ち、脊髄性筋萎縮症の唯一の治療薬を製品化しました。また、アルツハイマー病、神経免疫疾患、運動性疾患、神経筋障害、痛み、眼科、神経精神医学といった神経領域の研究においても最先端の活動を展開しています。生物製剤の高い技術力を活かし、バイオジェンは高品質のバイオシミラーの製造と製品化にも注力しています。
当社に関する情報については、http://www.biogen.com およびSNS媒体Twitter, LinkedIn, Facebook, YouTubeをご覧ください。

 

CA-JPN-0126

その他のプレスリリース

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