2018年06月11日

本資料は、米バイオジェン社が 2018年6月7日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語訳として発表させていただくものです。よって必ずしも日本の状況を反映したものでないことをご了承ください。内容につきましては原本である英文が優先します。

バイオジェン、株式会社ティムスと独占的オプション契約を締結:急性期脳卒中治療薬の第II相候補品を獲得

•TMS-007は急性期虚血性脳卒中に対して、標準治療に比べて広い治療可能時間枠で血流を再開するように設計。

•バイオジェンは前払い一時金として400万ドル、オプション行使時に1800万ドルを支払う。またマイルストーンはロイヤルティ支払いも含めて最大で3億3500万ドルの見込み。

•本契約により、バイオジェンの戦略的新興成長分野である急性神経疾患領域ポートフォリオにおける脳卒中に対するコミットメントを強化。

 

米マサチューセッツ州ケンブリッジ-バイオジェン(Nasdaq略号: BIIB)は、6月7日、株式会社ティムス(以下、TMS社)との間で独占的オプション契約を締結したと発表しました。本契約は、TMS-007ならびに関連する化合物を獲得するためであり、400万ドルの前払い一時金、オプション行使した場合に1800万ドルを支払います。さらに最大で3億3500万ドルの開発・商業化に関するマイルストーン支払いと、ロイヤルティの段階的支払いが見込まれます。

TMS-007はプラスミノーゲン活性化促進物質であり、血栓溶解に関する新規作用機序を有します。また、血栓発生部位での局所的な炎症を阻害すると考えられています。このこれまでにない組み合わせによって、TMS-007は急性期虚血性脳卒中(AIS)の患者さんに対するベスト・イン・クラスの血栓溶解剤として位置づけられ、既存の血栓治療薬に比べて治療可能時間枠を拡大する可能性を備えています。

バイオジェンの研究開発部門のエグゼクティブ・バイスプレジデントであるマイケル・エーラーズ M.D., Ph.D.は次のように述べています。「バイオジェンは患者さんの人生を変えることを目指しており、脳卒中はまさしく弊社のニューロサイエンスにおける深い専門知識と能力を応用すべき疾患です。脳卒中は世界中で毎年数千万人に影響を与えており、死亡ならびに長期的な身体障害の最大の原因となっています。TMS-007は脳卒中における弊社の幅広い取組みを補完する候補化合物です。弊社のパイプラインに含まれている、間もなく第III相試験を開始するBIIB093(静注グリベンクラミド)は、最も重篤とされる脳卒中の一つである大脳半球梗塞における脳浮腫の抑制と治療を目指しています。弊社は、自社の急性神経疾患ポートフォリオを拡充することにより、過去数十年間、治療法の進歩が限定されていた脳卒中という疾患に新たな進展をもたらすことを目指しています」。

脳卒中は米国における第5番目の死亡原因であり、AISは脳卒中の中で約85%を占めています。大脳半球梗塞はAISの約15%を占めています。

TMS-007はこれまでに行われたヒト第I相試験で忍容可能な安全性プロファイルを示した低分子化合物です。実験的病態齧歯類及び霊長類の塞栓・血栓性脳卒中モデルにおいて梗塞容積(血流遮断によって死滅した組織の範囲)を減少させました。

TMS-007は、現在、日本においてプラセボ対照二重盲検第II相試験を実施中です。この試験は、脳卒中の発生から12時間以内のAIS患者さん約60-90名に対して、TMS-007単回静注投与による安全性と有効性を検証することを目的としています。この第II相試験での最初の患者さんへの投薬は2018年2月から開始されました。

 

TMS社について

TMS社(株式会社ティムス)は非上場の臨床段階バイオテクノロジー企業です(本社 東京都府中市/代表取締役社長 若林拓朗)。TMS社は血栓線溶系を調整する新たな発見に基づく治療法の開発を目的として2005年に設立されました。この発見を行ったのは、東京農工大学(TUAT)の研究者らです。同研究は同大の蓮見惠司教授によって主導されました。

 

バイオジェンについて

神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経学的疾患、神経変性疾患の革新的な治療法の発見および開発を行い、世界中の患者さんに提供しています。1978年にチャールズ・ワイスマン、ノーベル賞受賞者であるウォルター・ギルバートと フィリップ・シャープにより設立されたバイオジェンは、世界で歴史のあるバイオテクノロジー企業であり、多発性硬化症の領域をリードする製品ポートフォリオを持ち、SMAの唯一の治療薬を製品化しました。また、アルツハイマー病、神経免疫疾患、運動性疾患、神経筋障害、痛み、眼科、神経精神医学といった神経領域の研究においても最先端の活動を展開しています。生物製剤の高い技術力を活かし、バイオジェンは高品質のバイオシミラーの製造と製品化にも注力しています。    当社に関する情報については、http://www.biogen.com およびSNS媒体Twitter, LinkedIn, Facebook, YouTubeをご覧ください。

 

CA-JPN-0141

その他のプレスリリース

  • 2018年07月27日バイオジェンの2018年第2四半期の売上は9%増の34億ドル
  • 2018年07月26日BAN2401の早期アルツハイマー病を対象とした 臨床第Ⅱ相試験結果の詳細をアルツハイマー病協会国際会議(AAIC2018)にて発表
  • 2018年07月26日Elenbecestatの軽度認知障害および軽度から中等度のアルツハイマー病を対象とした 臨床第Ⅱ相試験結果の詳細をアルツハイマー病協会国際会議(AAIC2018)にて発表
  • 2018年07月06日BAN2401は18カ月の最終解析において、統計学的に有意な臨床症状の悪化抑制と脳内アミロイドベータ蓄積の減少を証明
  • 2018年06月15日バイオジェン、Cure SMA年次総会でデータを発表 SMA研究へのコミットメントを強化